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守護霊のすべて

第1話 蛇に関する霊夢

蛇が出てくる夢は本当に金運をもたらすのか?霊夢としての蛇の夢について解説します。
蛇、とくに美しい白蛇が現れる夢は、「金運の吉祥」と言われていますが、霊的に見てもこの解釈はある程度正しく、なかでも蛇が象徴的なイメージとして強烈な印象とともに現れる場合は、ほぼ霊夢であると言っても過言ではありません。またその蛇が本当に神霊のお使いであるのか、それとも単に潜在意識の具現化に過ぎないのかは、神々しさの有無や色合い、大きさなどによって区別できます。

霊夢のケース① 神々しい白蛇(金蛇)
弁財天の使いである神蛇は、美しく輝く白い蛇(金色の蛇との説もある)であるとされています。従って何らかの形でこうした白蛇が出てくる夢は、ほぼ間違いなく吉夢であり、なおかつ霊夢です。意味合いとしては、大きな金運、才能の開花、その他、様々な僥倖がもたらされることを暗示しています。とくにその夢を見る前に弁財天に深く関わる社寺、例えば宇佐神宮や厳島神社系統の神社、江の島や竹生島の弁天堂などに参詣したということがあった場合、そのお社の女神様からのご宣託である可能性はさらに高まります。神仏が直接、人間の夢に関与することはほとんどないので、その夢自体は眷属レベル(霊界次元)から降ろされており、なおかつ弁天様の眷属筆頭は最初に申し上げたように白蛇ですので、これは立派な霊夢と言えるわけです。

霊夢のケース② 大蛇
なお、白以外の色の蛇については様々な解釈ができます。例えば自然界そのままの色姿の蛇にからみつかれて恐怖しているという夢であれば、それは何らかの不快な現状に悩んでいることの象徴と捉えるのが妥当です。普段、蛇に対して恐怖心や嫌悪感を抱いている方がリアルな蛇の夢を見た場合は、現在、恐怖や嫌悪を抱くような出来事・人物に悩んでいる、あるいは近々何らかの不快な出来事に遭遇するという予知夢であるとも考えるわけです。ただし、現実にはなかなか見ないような大蛇が夢に出てきた場合は、これもまた霊的存在からのお告げである可能性が高いでしょう。三輪山の大物主神(おおものぬしのかみ)、あるいは出雲大社の御神体がじつは蛇やウミヘビであるなどの実例でも分かるように、一部の神様が時に蛇体となって顕現することは古来知られていることです。

霊夢のケース③ 大量の蛇の群れ
歓迎できない霊夢の典型は、大量の蛇の群れと遭遇したり、それらに襲われたりする夢です。こうした夢を見た際にまず疑わなくてはならないのは、誰かに非常に恨まれている、あるいは呪いを掛けられているということ。霊能者が呪詛の念を可視化すると、霧のように不定型な黒い瘴気、あるいは赤く濁った炎などの形で見えるのですが、それらと並んで不快な小動物や昆虫などの形姿として認識されることも多く、そのひとつが黒い蛇の群れなのです。とくに邪念や邪な性的欲望にまみれた人物を霊視すると、おぞましい小蛇の群れがその全身に絡みついている様子が窺えることがあり、ひとたび当人の念が誰かへ向けられると、蛇群の一部がそのまま相手へ移動して襲いかかります。従って連日、そうした蛇の悪夢を見続けるという場合は、色恋や金銭がらみで誰かに強烈に恨まれているか、歪んだ性的欲望の対象にされているといったことを疑うべきかもしれません。

実例夢01

ユキナさん・26歳・大阪府在住の話
「白い蛇を撫でる夢を見て3ヶ月後、父が宝くじで高額当選!」
子供の頃から色つきの夢というのはほとんど見たことがないのですが、その晩に限ってはフルカラーでした。夢の中では1人でハイキングか登山をしていたようで、気がつくと奥深い山道を歩いていたのですが、両側に繁った木々の枝には桃色や黄色の大きな花が咲き乱れていて、とても綺麗だったのをよく憶えています。それをうっとりと眺めながら行くと、やがて前方に朱塗りの立派な鳥居が見えました。
ああ、今日はこの神社へ願掛けに来たんだと急に思い出し、それを潜ってさらに先へ進んだのですが、そこにお社の姿はなくて代わりに円形の塚のようなものがあり、土饅頭の真ん中では白くて可愛らしい蛇がとぐろを巻いていました。この瞬間、自分は今、夢を見ているのだと何故か気づいて、(蛇の夢は金運のしるしだ!ラッキー!)と嬉しくなり、その白蛇に手を合わせて拝み、おそるおそる頭を撫でたんです。そうしたら蛇の口からチロチロと舌が出てきたんですが、それがまた虹みたいな七色に光り輝いていてとても綺麗で……と、そこで目が覚めました。
そんな夢を見てから3ヶ月近く経った頃、実家の父から珍しく連絡があり、「ナンバーズで当選した!」と聞かされたんです。父は前から宝くじを買うのが趣味だったのですが、まともに当たったのはこれが初めて。しかも、目玉が飛び出すような高額当選でした。こんなことってあるんですね。

【解釈】
あえて説明する必要がないほどの吉夢と言えます。白い蛇だけでなく、美しく咲く大輪の花を見て清々しい気持ちになるというのも霊的な吉祥夢によくある特徴です。このケースでは金運の発現がご自身の身ではなくてご実家の方で起きたわけですが、あらためて霊視させていただくと、ユキナさんの父方の家系は昔から弁財天を祀る地元神社を篤く信仰されていたようで、そのご縁もあって子孫の1人であるあなたに夢の形でのご宣託が降りたのでしょう。
実際、白蛇の吉祥夢を見やすい人というのは、何らかの形で弁財天関連の信仰を持つ家系の出身者に多いようです。同じ意味で稲荷信仰の血筋では、神仏の代理の託宣者として狐が霊夢に現れる傾向があります。

実例夢02

和香さん・35歳・福岡県在住の話
「蛇の巣に落ちる夢を毎晩のように見続けています」
最初に断っておくと、私にはとくに蛇などの爬虫類が怖いとか、気持ち悪いといった好悪の感情はほとんどありません。ただ、同じ夢をあまりにも繰り返して見ているので気になってしまい、鑑定をお願いしました。
夢の内容は単純で、自分のベッドでいつものように眠っているといきなりガクンと衝撃を感じ、次の瞬間には暗い縦穴のような場所に落ち込んでいる、というものです。
そのじめじめした穴の中には無数の蛇がうごめいていて、一斉に鎌首を上げてこちらを威嚇してくるんです。そして噛みつかれたり、腕にからみつかれたりして、そのショックで目が覚めます。蛇の夢はお金が入る前兆などとよく言われていますが、とてもそんな良い夢とは思えません。これは何を意味しているのでしょうか。

【解釈】
お話を伺ってただならぬ不吉さを感じましたので、詳しく霊視させていただきました。その結果分かったのは、和香さんが同性の某人物から強い恨みを向けられているという事実でした。この女性は仕事がらみで普段接している相手、例えば会社の同僚か部下などではないかと思われました。またその呪詛の波動の質が、色恋沙汰の恨みというよりは、自分より優れている者に対する妬み・ひがみの感情から成り立っているようでしたので、「仕事の関連で誰かから恨みを買うことはありませんでしたか」と伺ったところ、ご当人に思い当たる節がありました。
和香さんは前年の人事考査の結果、部署の係長に昇進したそうなのですが、その際に同じ席を争った女性同僚がおり、どうやらその人物がこの呪詛の念の発信者であるようでした。さっそく霊的防護を施す祈祷で処置させていただいたところ、その後は蛇の悪夢をぱったりと見なくなったとお聞きしています。

実例夢03

那由子さん・45歳・埼玉県在住の話
「先祖の墓に大きな蛇がからみついて……」
とても気味の悪い夢を見たので、解釈をお願いします。
私が墓参りで嫁ぎ先の家のお墓の前に立っていると、我が家の姓が刻まれたその墓石に男の腕ほどもありそうな太い胴体の蛇がグルグルからみつきました。これは大変だと思い、桶の水をかけたり、手にしたホウキで叩いたり、必死で引き剥がそうとするのですが、大蛇はテコでも動かぬという風に牙を剥いてこちらを脅してきました。
このような夢を見た直後、本家を継いでいる夫の兄が心筋梗塞で倒れたとの報せが入り、幸い生命は取り留めましたが不安でしかたありません。

【解釈】
実地の鑑定経験に照らし合わせると、大蛇の出現に恐れおののく夢というのは神仏の障りを警告する意味合いで見させられることも多いので、本件でもその線を疑って調べてみました。
結果、判明したのは、一族のどなたかが先祖代々の信仰を意図的に破壊している、あるいはないがしろにしているということでした。そうしたことに関する心当たりを訊ねてみたところ、急病で倒れられたお義兄さんという方が、敷地内に祀られた庚神塚もしくは道祖神らしき祠を別の場所へ移動しようと考えていた形跡が見つかりました。もちろん、そうした行為は厳に慎まれるようにと申し上げました。
なお直接の血筋の者ではなく、その妻である那由子さんに警告が降りた理由は不明ですが、一般に霊的な宣託夢というのは潜在的に霊感の強い人が見ることが多い、ということはあります。